どのくらい待つただろうか。十分、いや二十分……。グリーンラインのスタッフは穏やかな顔で戻ってきた。「百でいいそうです」一気に五分の一か!その額で手を打った。しかしはじめの五百ルピーといい、今回の百ルピーといい、どうしても三人では割り切れない金額だった。実にあからさまな賄賂だった。出入国の儀式はまだつづいた。やはりコーポレートだというポーターがボーダーの前で待ち構えていた。バスに預けた荷物は別の力車で運ばれていて、僕らのザックをちゃっかり彼らが背負っている。
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料金は会社もちなのだが、インドのイミグレーションの前まで運んでくれてバックシーシである。ここのチップは一律五夕力と決まっているようで、客の全員が払っている。この金額なら、自分でポーターを雇っても同じではないかと思えてくる。いや、僕らの荷物など自分で持てる量なのだ。一億四千万人が生きているバングラデシュでは、こうしないといけないのかもしれないが、やはり鬱陶しいのである。