能ある鷹は爪をチラッと見せる「能ある鷹は爪を隠す」ということわざがあります。これは、日本人の謙虚さを表したすばらしいことわざだと思います。ただ、ときどき私は、このことわざはいまの時代にややそぐわないのではと感じてしまいます。なぜなら、年功序列で大きな失敗さえしなければ年齢とともに収入が上がっていったのは、すでに過去の話です。自分の持っているスキルをアピールしなければ、仕事を得ることはできません。このことわざのように能力を隠していると、いつまでたっても収入や地位がアップしないことになりかねません。だから私は、このことわざを次のようにいい換えることを提案します。「能ある鷹は爪をチラッと見せる」。「時代はアピールできる人間を求めている」といっても、やはり、国民性として日本人はアピールが苦手です。ですから、「チラッと」見せればいいのです。ほんのちょっとさりげなく、自分の能力をアピールする。あなたがTOEICで850点をとったとします。これはかなりいい成績です。ぜひともアピールしたいところですが、もしそれを気恥ずかしいと感じるのであれば、何かの会話の端に、さりげなく、ほんの少しだけ加えればいいのです。たとえば、会社の人と英語の話題になったなら、「最近は、TOEIC受験が必須みたいな風潮があるから、私もがんばって挑戦してみたんですよ。かなり勉強したつもりだったのですが、スコアは850点でした。やはり難しいですね」と、さりげなくふれるのです。たったひとりの同僚にいったのだとしても、日本の場合、翌日の午後には、会社の9割以上の人が知っているのではないでしょうか。
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