あえて2人でいることを選ぶ私の周囲には、結婚しようかどうしようかと迷っている女の子がたくさんいる。彼女たちが結婚に踏み切れないのは、今の生活で充分満足なのに、わざわざ大変な毎日を選択すべきかどうかわからないからだ。働いているから、経済的な安定は確保されている。それどころか、収入はすべて自分のためだけに使っているという人もけっこう多い。私の知り合いにも、独身の美女がいるが、彼女は「私に今と同じだけのお小遣いをくれる人じゃないと、結婚する気にならない」と言って、結婚に踏み切れないでいる。一流の商社に勤める彼女を満足させるのは大変だ。なにしろ、月給は全部、お小遣いに回しているのだから、かなりの高収入に恵まれている人とでないと、無理だろう。お休みのたびに旅行だ、食事だ、芝居見物だと楽しんでいる彼女を見ていると、これじゃあ、結婚する気にならないのも無理ないかな、という気がしてくる。私の場合は、ひとりでいるのがいやで結婚した。父が転勤になったため、高校3年生の頃から下宿した私は、ひとり暮らしをトコトンいやだと思ってしまった。彼女のように生活を楽しめばよかったのだろうが、年が若すぎたのか、そういう才能がないのか、とにかくひとりでいたくない、誰か一緒にいてくれる人が欲しい。まだ高校生だったというのに、心底、そう思ってしまったのだ。そして、大学に入った頃には、結婚願望の強い女になっていた。けれども、本当はこれではいけないのだと思う。寂しさをまぎらすために結婚するなんて、相手に対して失礼だ。ひとりも楽しめるけれど、2人でいるほうをあえて選ぶ。そうでないと、1+1を2以上のものにすることはできない。こんな私だが、「結婚しようかどうしようか迷っているんです」という相談を持ちかけられると、「とりあえずしてみたら」と答えてしまう。うまくいくかどうかはわからない。幸福になれるかもしれないし、なれないかもしれない。しかし、そんなこと誰にもわからないわけで、「あとは野となれ、山となれ」の心境で臨むしかない。それが結婚というものだろう。それなのに「とりあえずしてみたら」と答えるのは、あまりにいいかげんだとは思う。けれども、結婚によって知ることはあまりにも多い。だったらとりあえずしてみて損はない。が私の実感なのだ。
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