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日本語方向への翻訳

一九八〇年代までは、英日など、日本語方向への翻訳であれば、仕上がりの四百字詰め原稿用紙一枚当たりで単価が決まっていた。当時は原稿用紙を使っていたので、これがもっとも自然な基準であった。その後、ワープロが使われるようになり、パソコンが使われるようになって、単価の基準も変化してきた。一時期は、ワープロ打ち出し一枚(四十字×三十行)を原稿用紙三枚とする方法が使われた。その後、電子メールでの納品が常識になると、ワープローソフトについている文字数カウントの機能を使って、仕上がり文字数四百字が基準とされるようになった。さらに、原文も電子媒体で提供されるようになって、原文のワード数を基準にする方法も使われるようになった。四百字詰め原稿用紙一枚当たりを基準にすると、ワープロ打ち出し一枚(四十字×三十行)を原稿用紙三枚とする方法では枚数が一割前後増える。二十字×二十行の原稿用紙とくらべて、行当たり四十字のワープロ打ち出しでは空白が増えるからだ。文字数四百字当たりの場合は空白をすべて無視するので、数量が一割から三割減る。原文のワード数の場合はカタカナが多いか少ないかなど、さまざまな条件によって大きく変わってくるが、原文の百十ワードから百四十ワードが四百字詰め原稿用紙一枚になると考えられる。ここでとくに問題なのは、文字数四百字当たりを一枚とする方法である。これで、原稿用紙やワープロ打ち出しを基準にする場合より枚数がかなり減る結果になった。単価が変わらなければ、実質上、単価が下がることになる。