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紹介を受けたときの開口一番の言葉

和英辞典をひもといて、例文はないかと探していると、こんな英文が目に飛び込んできました。Iamwhohashadthehonorofbeingintroducedtoyoubytheoresこれはちょうどよかったと、例文の最初の〜には自分の名まえ、後の〜には自分を紹介してくれる社長の名まえを入れ、当日に備えたというわけです。さてその日、スピーチも何とか無事に終わり、くつろいで歓談しているときに、例の社長が彼のそばにきて、小さな声で、「あなたはスピーチの冒頭に、まずご自分の名まえを言われていたが、ひょっとして私が紹介するときに、まちがった名まえを申し上げたのだろうか。もしそうだとしたら、たいへん失礼なことをした」と言ったそうです。もちろん、間違えた名まえで紹介されたというような事実はありません。この名まえをめぐる彼と社長の行き違いは、じつは彼のスピーチの冒頭の言葉から生まれてきたものなのです。つまり、いかに和英辞典にのっていた例文であるとはいえ、このような言い方は、紹介を受けたときの開口一番の言葉としては、まず使われることのないものだったからです。